許容できるかどうか
性癖は誰もが持っているものですが、その種類は無限で、中にはかなり変わった性癖(特殊性癖)や、危険な性癖(異常性癖)を持つ人もいます。
結婚相手が特殊性癖や異常性癖を持っていることが分かった時、結婚すべきでしょうか、あるいは別れるべきでしょうか。
その答えは、結婚相手の性癖を「許容できるか」どうかが判断基準と言えるでしょう。
許容というのは、世間一般という意味ではなく、「あなた自身の価値観における許容」というのがポイントです。
とはいえ、最初から受け入れることのできる性癖(例えば、彼女が彼氏のワキガ臭が大好きである)の場合にはこのような疑問は生じないわけですから、「結婚すべきか?」という問いが脳裏にあるならば、自分にとって受け入れがたい性癖だというのが前提なのでしょう。
性癖は性格です
性癖とは、その人が持つ性質の癖です。性質とは、いわば性格と同じであり、その人が本来持つものと生活上の習慣からなるものです。
例えば、「結婚相手は求めるほぼ全てのものを満たしており、性癖だけが気になる」という場合、性癖を治す・変えるということは可能でしょうか。
性格は他人では変えられません
一般的に、成人した人の性格を第三者が変えるというのは困難でしょう。
性格というのは年齢とともにより強固なものとなりますので、子供の段階ならまだしも、大人の性格を変えることなど不可能に近いです。もっとも、本人がよほど気にして自分から行動すれば変化できないとも限りません。
例えば、生活習慣の癖ともいえる「喫煙」は、何らかの出来事をきっかけに辞めることができる人もいます。しかし、きっかけがかなり重大であることや、本人がそれを強く望む・意識することが前提であり、他人からの働きかけはさほど重要ではありません。
何よりも、禁煙に成功するのはごく一部の人であって、また、辞めてもまた復活するなど、完全に辞めるのは簡単なことではありません。
性癖も同じことです。
性癖は性格の一種なのですから、自分から能動的に変えようと思わない限り変わることはなく、また、変えようという動機が生じる可能性は低い(性犯罪を起こしてしまったような特殊な環境を除き)と言えます。
結婚には価値観の擦り合わせが必要
結婚した当初は、いろいろなところでぶつかり合い、喧嘩をすることも少なくありません。
生活習慣や物の見方などいろいろなことが異なる二人が一緒に暮らしていくためには、結婚初期の段階で「価値観の擦り合わせ」を行う必要があるからです。
それは、良い意味でお互いに妥協するということです。
この点、性癖を受け入れられるかどうかは「結婚前」に判断できるわけですから、結婚前に許容できないとしたら別れるという選択肢を視野に入れるのが良いのではないでしょうか。
結婚すれば「性生活」は切り離すことができませんから、性癖を受け入れられないとすれば、結婚生活は成り立たない可能性があります。性癖は性欲と関連もあるため、円滑な結婚生活をおくれるか、幸せな夫婦になれるかという点で鍵となるものです。
性癖以外にも合わせる・許容するものはたくさんあります
一方で、結婚すれば分かりますが、全く異なる環境や習慣の中で過ごしてきた二人が結婚するというのは、「違う」ことがたくさんあります。
食事の趣味や時間の使い方や、本当にキリがありません。
性癖というのはあくまでも性的嗜好ですから、その意味でシーンは限定的です。
一方で、相手が持つ癖には、話し方や食べ方など、性癖以上にたくさんの時間を関与しなければならないものもあります。
このような「癖」や「こだわり」は、結婚前には分からないものも含まれています。性癖なんてどうってことないくらいの、許しがたい癖がないとも限りません。良くあるのは「ギャンブル癖」や「借金癖」などですが、こればかりは、結婚前には分からないこともあります。
結論的には、誰でも性癖は持っており、それは治るとか変わるということはないため、自分が許容できるかどうかで結婚するかどうかを判断しましょう、ということです。
結婚すれば、もっともっといろいろなことを擦り合わせていくことになりますので、ちょっとした性癖なんてホント可愛いものなのかもしれません。